Q. まず、今のお気持ちやインタビューに向けての意気込みなどあればお願いします。
A. ドキドキしてますね。
Q. 牧場での仕事について、朝からどんなことをやっているのかを簡単に教えていただけますか。
A. 私は家畜人工授精師という資格を持っていて、朝から種付け作業、8時くらいから、多くて10頭程度、少ないと1頭程度の種付けをしています。そのあと発情の確認だったり、うちの牧場は群移動が頻繁にあるので、それのデータ管理とか、あとは体調が悪い牛を見に行ったり、餌水あげたりとか、いろんなことをやっています。
Q. 種付けから出産までの牛の年間のサイクルについて教えてください。
A. 私たちの牧場は腹実の牛を買ってきたり、育成牛(種を付けた状態で預託先から戻ってきた牛)を最初の分娩まで面倒を見て出産後搾乳します。だいたい40日程度経ったら種付け開始という感じで、種が付いたら280日の分娩期間を置いて、分娩させてという感じです。
Q. 繁殖に適した環境づくりについて意識していることや工夫していることはありますか?
A. まずは餌がいいこと、群によってカロリー量とかが違うんですけど、調整をして分娩のタイミングがちょうどいい環境になるようにちょうどいい餌づくりを目指してやっています。やはり太りすぎたり痩せすぎたりすると種付け繁殖にも影響があるので、そこを調整するようにしています。
Q. 種付けの際のコツや気を付けていることはありますか?
A. やっぱりまずは発情のピークからどれだけ経っているか、種付けに適したタイミングで子宮内を確認してそこで良ければつけて遅ければあきらめてという感じでやっています。
Q. 繁殖検診ではどんなことをするのか教えてください。
A. 週に1回獣医の先生を呼んで妊娠鑑定をしています。そのタイミングで種がついてなければホルモン治療とかをしてもらって次の種付けを促します。だいたい20から30頭くらいを週に1回妊娠鑑定しています。
Q. 発情の兆候というのはどういう風に分かるのか仕組みを教えてください。
A. 通常の農家さんだったらストール内で動き回っている牛の中で発情行動、マウンティングだったりスタンディングだったり他の牛のおしりを嗅いでる牛を見つけて、あとは直腸検査したタイミングで粘液が出ているとか子宮収縮があるとかを見るんですけど、うちの牧場だと首に発情システムがついてるので、それで発情行動しているかなっているのをピックアップして実際に発情だったら種付けをするという感じで発情を見つけています。
Q. 牧場の中で一番忙しい時期や季節のイベントなどありますか?
A. やっぱり夏は畑作業とかで人がいなくなって、通常の種付け作業以外に他のサポートとかが重なってくるとちょっと忙しいなというのはあります。
Q. 仕事の中で特に集中しなければいけない作業はありますか
A. 種付けをしている最中は何かのタイミングで子宮内を傷つけてしまったりすると、そのタイミングでの種付けはうまくいかないことがあるので集中しています。
Q. 1日の終わりに今日頑張ったなとか言うエピソードがあれば教えてください。
A. 市場導入の日かな。その日はワクチンとかもあるし、首に発情システムつけたりとか、調子悪い牛がいないか確認しつつ他の牛と混ぜなきゃいけないのでその日は疲れたと思うときはあります。
Q. 仕事の中でいちばん嬉しかったエピソード教えてください。
A. やっぱり自分が付けた種が280日後無事に仔牛を出産してそれが次のステップ、育成牛になるのか肥育牛になって、北海道の方に行くのか知れた時、人工授精の証明書を書くんですけど、無事に行けたんだというのを実感して嬉しいですね。
Q. 驚いたことや予想外の出来事はありましたか?
A. 一度つけた種が三つ子だったときがあって、それはちょっとびっくりしました。がんばっても双子までかなと思ってたのでうぉーって思いました。
Q. 牧場の中で特にここが好きだなという所はありますか?
A. お気に入りの子じゃないですけど、群に入った時にいつも発情じゃなくても追っかけてくれる子とか顔を覚えてくれてる子とかにふれ合うときは、いいなぁーって思います。
Q. 奥中山の地域の魅力とかおすすめの場所あれば教えてください。
A. 去年の夏に奥中山の展望台に行って、結構上から見下ろす感じで町を見たり、星空を見たり、その時は金星を見れたりして、いつもは日中しか奥中山にいないんですけど、その日は夜の景色も素敵なんだなぁーって思いました。
Q. 最後にこのインタビューを読まれた方見られた方にメッセージがあればお願いします。
A. 自分のやりたいこととかこれ挑戦してみたいってことに関しては一緒にやろってしてくれる人が多いので、もし興味を持ってもらえたら一緒にがんばりたいです。